DTFプリントは、シルクスクリーン印刷を超えられるのか。

このごろ『DTF』という言葉をよく聞くようになった気がします。『DTP』でなく『DTF』?

『DTF』とは、Direct To Filmの略で、フォルム(ペットフィルム)にフルカラー印刷(CMYK+W)し、ホットメルトの転写シート(マーク)を製作する点に特徴があります。この転写シートを作成するのがDTFプリンターとなります。

DTFプリンターでは、まず水性顔料インクで専用の転写シートにインクジェットプリントし、出力されたデザイン部分のみにパウダー状のホットメルトバインダーが塗布されます。そのままヒーターを通してパウダーが固まり、転写シートを作成します。この工程をDTFプリンターが自動で行ってくれるので、人手が必要な作業はフィルムをカットし、転写シートをボディにセットして熱プレスをかけるだけ。「カス取り」「リタック」「製版」「白版データ作成」などは一切不要で、デザイン周りにフチが付かず、従来の転写プリントでは再現が難しかった細やかなデザインでも1点からプリントすることができます。色落ちや生地の伸びによる割れにも強く、洗濯耐性が高いところも特徴です。

シルクスクリーンは版を作成するプリント方法のため、枚数が少ないと割高になります。 目安として30枚以上で1色のデザインでしたら、シルクスクリーンをおすすめします。 DTFプリントは版が不要で1枚からでも安く作れます。 またデザインをそのままプリントするため、1色でもフルカラーでも同じ金額で作成可能となります。

各社DTFプリンターをどんどん発表されており、EPSONも捺染プリンターからDTFに対応できるアップグレードを準備中との事です。

ローランドDG

https://www.rolanddg.com/ja/news/2023/230120-versastudio-bn-20d-desktop-vinyl-cutter

ミマキエンジニアリング

https://japan.mimaki.com/product/inkjet/dtf/txf150-75/